GMATの数学試験を解くのに必要なのは、
何といっても基本的な計算能力です。
特に数と式は中学レベルの数学のため、GMAT対策では軽視されがちですが、忘れている内容も多く、GMATの問題を解く前にしっかりと復習しておくことが不可欠です。
展開・因数分解の計算
例えば、
(a+b)(c+d)
という式があったとして、これを
ac+ad+bc+bd
にするのが「展開」、逆に
(a+b)(c+d)
に戻すのが「因数分解」です。
GMATでもしばしば二次方程式と合わせて出題されるので、時間短縮のため公式は覚えておきましょう。
二次方程式
GMATに出る範囲の二次方程式は、基本的にx2=5(答えは±√5)のように平方根を使うものか、
x2+4x=-3→x2+4x+3=0→(x+1)(x+3)=0 (答えは-1,-3)のように因数分解を使うものに分かれます。
後者の方が多く出題されますので、計算には慣れておきましょう。
不等式
不等式は、基本的には普通の方程式と同じです。ただ、特に急いで計算しているときは、
両辺にマイナスを掛けると不等号がひっくり返ることを忘れがちです。
気をつけましょう。
絶対値
それほど出るわけではありませんが、忘れがちな絶対値に関しても振り返っておきましょう。
│5│のように両側に縦線があるのが絶対値で、中が正の数の場合は、そのまま外して5にできます。中が│-5│のように負の数の場合は、-1を掛けて5にします。
ただ、中の数字がxなどになっていて正の数か負の数かわからない場合は、両方の場合を想定しなければなりません。
│x│→(xが正の数のとき)x、(xが負の数のとき)-xと外します。