論理的構造を問う問題(文章構造を問う問題)
類出出題形式G:類似構造を問う問題
ここからは意味と問う問題ではなく、文章構造を問う問題になります。
特にこの類似構造を問う問題の出題頻度は高くありませんが、出くわした際確実に正解を導き出すことができるよう問題の特徴と何を聞かれているのか、そして回答ストラテジーを確実にマスターしておく必要があります。
この問題の特徴を知るうえで、まず論法(Reasoning)という単語について確実に理解する必要があります。
論法とはつまり、著者が読者に自分の主張を説得するために使用する論述方法のことです。そのため、この問題はまず設問の文章がどのような論述方法を使用し作成されているか、ということを理解し、そのうえで選択肢の中で最も類似する方法をとっている文章を選ぶ必要があります。
出題形式について
Which one of the following most closely parallels the reasoning used
above?
上記の文章と類似する論法は下記のうちどれか?
以上の形式の問題が出た場合は類似構造を問う問題と思い効率よく問題を解くよう心がけましょう。
回答ストラテジー:
この種の問題は一見すると非常に難易度の高い問題に見えますが、回答ストラテジーを正しく理解することで非常に効率よく回答を導き出すことができます。
回答ストラテジーに最も重要なことは、複雑なArgumentの文章に記号を使って単純な文章に変換することです。
その方法をとればいくら文章の構造が複雑でも、論法を正しく理解することができます。例えば文章に記号を使用し単純化すると、
「もし彼が来れば、私は彼を許すだろう」→「もしAならB」
「もし彼が来れば、私は彼を許さないだろう」→「もしAならBではない」
「もし彼が来なければ、私は彼を許すだろう」→「もしAでなければB」
となります。
もし設問で出てくる文章はさらに複雑化しますので、Argumentの文章を記号を使用し単純化し、使用されている論述方法を正しく理解することで選択肢の中から回答を導き出すことができます。
Critical Reasoning 設問タイプ別解説
Critical Reasoningには大きく分けて二つです。
論理的展開を問う問題(結論を問う問題)
論理的構造を問う問題(文章構造を問う問題)
なお論理的展開を問う問題は主に結論に関連した問題となり、著者の主張や伴う根拠といった意味的な内容を詳しく把握する必要があります。また論理的構造を問う問題は、著者が文章で主張するために使用している論法について正しく理解する必要があります。
設問タイプ別対策方法
論理的展開を問う問題(結論を問う問題):
類出出題形式@:結論を問う問題(結論が本文にある場合)
類出出題形式A:詳細を問う問題(結論が本文にない場合)
類出出題形式B:仮定を問う問題
類出出題形式C:結論補強を問う問題
類出出題形式D:結論批判を問う問題
類出出題形式E:結論矛盾を問う問題
類出出題形式F:推論を問う問題
論理的構造を問う問題(文章構造を問う問題):
類出出題形式G:類似構造を問う問題
類出出題形式H:論法構造を問う問題